心肺蘇生法を覚えておこう
人口呼吸と心臓マッサージを組み合わせて生命維持を図るのが心肺蘇生法です。的確な応急手当をしていれ
ば、生命が助かる確立がとても高いので、ぜひ覚えておきましょう。
意識の有無を
  確認する

意識がなかったら
  軌道を確保する

 最初に口の中の異物を調べ、ハン
カチなどでぬぐって除去した後に、
片方の手のひらを患者の額に、
人差し指と中
指を下あごの
先に当て、あ
ごを持ち上げて、
呼吸のときの
空気の通り道
(気道)を開く。




呼吸の有無を調べる
 気道を確保したまま、ほおと耳
を患者の口や鼻に近づけて呼吸の
有無を調べる







く呼吸があるとき〉
 呼吸をしやすくするために、昏
睡体位(横向きにして上の足のひ
ざとひじを軽く曲げ手前に出し、上
になった手をあごにあてがう。下
あごを前に出して気道を確保)をと
らせる。

呼吸がないときは
  〈人工呼吸〉
息を吹き込む
気道を確保したまま患者の鼻をつまみ、
 口のまわりからいきがもれないように患者
 の口をおおい、1.5~2秒にかけて息を 吹き込む。
     
②口を離し、胸の動きを確認する
③最初に2回。以降は5秒に1回ずつ
最初は2回行う。以降は5秒に1回のリズ
  ムで繰り返す。
乳幼児の場合は口と鼻を同時におおい
 3秒に1回ずつ、吹き込む量じゃ胸が軽く
 ふくらむ程度にに。

脈の確認
手首の脈の見方
手首の親指側に3本の指(人さし指、中
 指、薬指)を当てて確認。

頚動脈の見方
のどぼとけから耳の方へ確認。

乳児の脈の見方
・上腕動脈か大腿動脈に人さし指と中指を
 当てて確認。
 

脈がなかったら
 〈心臓マッサージ〉
①準備
平らな場所にあお向けに寝かせ、救助者
 はその横脇わきに両ひざ立ちの姿勢をとる。

②圧迫
胸部の下半分に片方の手のひらの手首に
  近い部分を当て、その上にもう一方の手
  のひらを重ねる。ひじを伸ばし、胸全体
  が3.5~5cm沈むように胸骨を。押す。乳
  幼児の場合は、2本の指を当て1.5~2.5cm沈むように押す。

③くり返す
圧迫し終わったら身体を起こし、手の力
 をゆるめる。この動作を1分間に80~
 100回(乳幼児は100~120回)のリ
 ズムで繰り返す。
人口呼吸を行なっても呼吸が再開
されず、頚動脈で脈拍を調べて
も脈がない場合
⑦〈心肺蘇生法〉
①1人で行なうとき
気道を確保したあと、人工呼吸を2回、
 心臓マッサージを15回。これをくり返
 す。乳幼児の場合は、人工呼吸を1回、
 心臓マッサージ5回の割合で。
②2人で行なうとき
1人が心臓マッサージを5回行う間に、
 もう1人が人工呼吸を1回行う。